近年、都市開発や不動産管理を手がける三菱地所様では、DX（デジタルトランスフォーメーション）を積極的に推進し、様々な課題解決に取り組んでいます。その一つが、施設の安全性向上と効率的な運営を実現するためのAI警備システムの導入です。
従来型の警備システムは、防犯カメラのモニター監視業務に多くの人手を要し、且つ、限られた巡回頻度の中で異常事態の早期発見や対応に限界がありました。特に、人手不足が深刻化する現代において、警備業務の効率化は喫緊の課題です。そこで、三菱地所様はAI技術を活用した警備ソリューションに着目しました。AIであれば、大量の映像データをリアルタイムで解析し、不審者や侵入者、施設の利用者の異常行動などを自動的に検知することができます。これにより、警備員の負担軽減や迅速な対応が可能になるだけでなく、これまで気付くことのできなかった不審な行動も検知できるため、より安全な施設運営が実現できると考えたのです。
しかし、AI警備システムと言っても様々な種類があります。三菱地所様は、その中からなぜアジラが開発する「AI Security asilla」を選んだのでしょうか？AI Security asillaは、高精度な映像解析に加え、人数カウントや混雑状況可視化といった人流解析機能も備えており、警備業務の効率化だけでなく、施設運営全体の最適化に貢献します。
本稿では、三菱地所様へのインタビューを通して、その背景と導入効果を詳しく解説します。大丸有エリア（※大手町・丸の内・有楽町の頭文字）の大規模複合施設におけるAI警備システムの導入事例は、ビル管理や商業施設管理を手がける企業様やAI警備システムの導入を検討している企業様にとって、本稿は必ずや参考になるはずです。
三菱地所株式会社 丸の内運営事業部 管理企画ユニット ユニットリーダー
三菱地所様では、DX化を積極的に推進されていると伺っています。AI Security asillaを導入するに至った背景について教えていただけますか？
はい。私たちは労働人口の減少、新型コロナウイルス対策、働き方改革、そしてダイバーシティ推進など、多様な社会課題に対応するため、施設運営のDX化を進めてまいりました。その中で、施設のカメラ映像をAIで解析する警備ソリューションが、業務の効率化と高度化につながると考え、asillaを含む複数の映像解析AIの実証実験を実施しました。
数ある映像解析AIの中から、asillaを選んでいただいた理由をお聞かせください。
まず最初に、asillaは警備業務の効率化に貢献できると感じました。その中でも精度の高さや機能面での優位性、さらには専属サポートチームによる迅速な対応も大きな決め手になりました。他にも、人数カウントや混雑状況の可視化といった人流解析機能も魅力でした。
実際に導入してみて、どのような効果がありましたか？
巡回や立哨、モニタリング業務の一部をasillaが代替することで、警備業務の合理化を実現し、警備員の肉体的負担が軽減されました。また、膨大なカメラ映像をAIが24時間365日監視することで、これまで警備員の目視では気付けなかった事案の把握やより迅速な駆け付け対応が実現しました。
施設運営においても効果を感じていただけましたか？
はい。見守り対象者等の把握により、来街者・オフィスワーカーの安全安心や満足度が向上したと感じています。また、警備以外の用途としては、既存のカメラで人数カウント機能を利用でき、新たなセンサー等の設置が不要となるため、導入時のコストメリットがあります。また、asillaで取得可能な人数カウントや混雑・滞留検知等の人流データを活用することで、より顧客満足度の高い施設運営が可能になりました。
施設の規模や導入範囲によらず、既設のカメラが設置されていれば既存のカメラを活用できるため、初期コストを抑えることが可能です。カメラが既に設置されている場合は導入コストは無料です。
高精度な映像解析に加え、人流解析や人数カウントなどの機能も備えており、警備業務の効率化だけでなく、施設運営全体の最適化に貢献します。
専属のサポートチームが迅速に対応し、機能改善の要望にも柔軟に対応いたします。
最後に、今後の展望についてお聞かせください。
AI Security asillaや警備ロボット等、最先端のテクノロジーを積極的に活用しながら、より高度な施設運営モデルを構築していきたいと考えています。DXを推進し、安全かつ快適な環境を提供することで、より多くの方々に安心してご利用いただける施設を目指します。
AI Security asillaの導入事例を詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください。