警備業界を取り巻く環境は、厳しさを増しています。人手不足、コスト増加、警備員の負担増など、多くの課題を抱える企業も多いのではないでしょうか?
これらの課題を解決する手段として、近年注目を集めているのがAIによる映像解析です。アジラが提供するAI警備システムは、高精度な映像解析技術で、不審者や侵入者の検知、異常行動の検知など、様々なセキュリティニーズに対応します。
今回は、AI警備システム「AI Security asilla(以下、asilla)」を導入し、大幅な業務効率化とコスト削減を実現した鈴与セキュリティサービス株式会社様の事例をご紹介します。
アジラの担当者が、鈴与セキュリティサービス株式会社 堤様に、asilla導入の背景、効果、そして今後の展望について伺いました。
鈴与セキュリティサービス株式会社 三島支店 副支店長 兼 富士営業所長
本日はよろしくお願いいたします。鈴与セキュリティサービス様は、AI警備システム「AI Security asilla」を導入され、大きな成果を上げられていると伺っています。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
まず、AIカメラ導入の背景についてお聞かせいただけますでしょうか?
以前は商業施設の警備に24時間体制で12名の警備員を配置していました。しかし、人手不足や採用難、警備員の定着率低下など、多くの課題を抱えていました。
警備業界では、人手不足は深刻な問題になっていますね。
ええ。働き方改革による時間制限、人手不足による採用難、それに伴う質の低下(定着率の低下)、採用コストの高騰、最低年5日以上の有給消化、最低賃金の上昇など、課題を上げればきりがなく、解決を後回しにすればするほど、生き残れない業態へ変わりつつあるような気がしました。しかもこの問題は、この費用をお客様に転嫁しなければ解決できないことが最大の悩みでした。
なるほど。そのような状況で、AIカメラに注目されたきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけは、営業の知人からの電話でした。その電話で初めて「asilla」というAIカメラの名前を聞いたんです。映像解析AIが、施設で起こるトラブル(喧嘩・暴力、侵入、ふらつき、転倒、違和感検知)を検知し知らせてくれるシステムということでした。
ありがとうございます。弊社のAI Security asillaは、独自開発した行動認識AIをコア技術にした高精度な映像解析技術で、不審者や侵入者の検知、異常行動の検知など、様々なセキュリティニーズに対応しています。
まさに、私たちが求めていたものでした。AIカメラでトラブルを検知できるというのは、画期的ですね。
AISecurity asillaは、人流解析機能も搭載しており、人数カウントや混雑状況の可視化も可能です。
それは素晴らしいですね。人流解析は、施設運営の効率化にも役立ちそうです。
AIカメラ導入によって、どのような効果がありましたか?
警備体制の見直しにより、24時間4名の警備体制を止め、1日58時間の総労働時間を51時間(7時間/日、213時間/月の削減)に減らすことができました。また、受付業務を女性に変え警備員の負担を減らし、全館に合計78台のカメラを設置し24時間AIによる監視体制を行うことで、5名の警備員を削減し、お客様の警備料金も削減できました。
AI Security asillaが活用されている現場
大幅なコスト削減と警備員の削減に成功されたのですね。
はい。さらに、削減した5名の警備員を、警備員が不足している他の警備施設へ異動して充足に加え、定着率のUPという鈴与で最も大切にしている【三方良しの精神】(近江商人の売り手、買い手、世間良し)の結果が出せたのは、一重にお客様との連携、警備隊、何度も施設に足を運び調整などを行ったスタッフの賜物と信じています。
AISecurity asillaは、警備員の負担軽減にも貢献できるのですね。
ええ。巡回・立哨・モニタリング業務などの肉体的な負担を軽減し、警備員はより高度な業務に集中できるようになりました。
AIカメラ導入を検討されている企業様に、アドバイスをお願いします。
まず、自社の課題を明確にすることが重要です。そして、AIカメラ導入によって、どのような成果を達成したいのかを明確にしましょう。
目標設定が重要ということですね。
はい。そして、AIカメラ導入に合わせて、既存の業務フローを見直し、最適化することも大切です。
既存の防犯カメラ映像をAIが解析し、異常事態を自動的に検知するサービスです。これにより、不審者の侵入や異常行動を早期発見し、迅速な対応を可能にします。
既に防犯カメラが設置されている施設であれば、既設のカメラをそのまま流用できますので特に導入費用はかかりません。AI Security asillaがインストールされているサーバーの月額リース料のみがかかります。
はい、ご利用いただけます。特別なカメラへの交換やセンサーは必要ありません。
いいえ、特別な設備や工事は基本的に不要です。
アジラの専属サポートチームが導入から運用までをサポートします。
特殊な例を除き、一般的には以下の流れになります。
1.お問い合わせ・ご相談
2.現地調査・お見積もり
3.ご契約
4.サーバーの設置運用開始
最後に、今後の展望についてお聞かせください。
AIカメラを活用することで、警備の質をさらに向上させ、お客様に安全・安心を提供していきたいと考えています。また、労働人口の減少や新型コロナウイルス対策など、社会の変化に対応できる警備ソリューションを提供していきたいですね。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
今回の対談を通じて、映像解析AIが警備業界にもたらす可能性を強く感じました。鈴与セキュリティサービス様の事例は、AI導入によるコスト削減、警備員負担軽減、そしてセキュリティ向上という、まさに「三方良し」の結果を示しています。
しかし、AIの導入は決してゴールではありません。重要なのは、自社の課題を明確にし、AIを導入する目的を明確にすることです。そして、AIを導入するだけでなく、既存の業務フローを見直し、最適化することも重要です。
アジラでは、AI Securityasillaを通じて、警備業界の課題解決に貢献したいと考えています。もし、asilla導入にご興味がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。