テキスト入力から「人間の行動」データの自動生成を実現! AI警備システム『アジラ』更なるセキュリティ向上を目指す

2023-06-14

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ニュース

~従来の1/10000以下の工数でデータ生成、AI開発の根幹であるデータ収集を大幅短縮~

株式会社アジラ(本社:東京都町田市、代表取締役:木村 大介 以下「アジラ」)は、テキストから人の行動データを生み出す生成AIを研究及び開発プロセスに導入し、AI警備システム『アジラ』の更なる精度向上に取り組むことをお知らせいたします。

データ生成に「生成AI」を導入した際の研究プロセスのイメージ

●背景

当社は行動認識AIを軸にした技術により、AI警備システム「アジラ」の提供を通じ、安心で快適な世界を目指しています。コロナも明け、インバウンド復活による街や商業施設の混雑で、警備AIの需要も日々増加しており、すでに新丸の内ビルディングや阪急西宮ガーデンズなどの大型商業施設をはじめ、立命館大学などキャンパスや病院など様々な施設で広く導入が進んでいます。

2023年に設立した当社の研究チーム、Human Science AI Researchチーム(以下HSAR)は、今後の需要拡大に向け、更なるAIの精度向上を目的に、生成AIを研究のデータ生成プロセスに組み込むことでデータ収集の大幅な短縮を実現しました。
AI研究の根幹となるデータ収集の効率化により、AIの予測モデルの精度がさらに高まり、セキュリティ面を強化したプロダクト開発を目指します。

●行動認識AIのデータ収集の現状課題

生成AIが作成した行動データ

当社のコア技術である行動認識AIのアルゴリズムには、人の行動を撮影したデータを利用しています。そのため、従来のデータ収集は、撮影からデータ取得、AIのラーニングまでに一か月以上の時間がかかることもあり、その精度向上までに多くの時間を要していました。
AIの精度を高めるためには、質の高いデータをいかに多くそして手早く収集できるかが重要です。
質の高いデータをできるだけ多く、またスピーディーに収集するため有効的な方法を模索してまいりました。

●当社が実施した解決策

①研究のデータ収集プロセスに生成AIを導入

学習データ収集時の様子

データの収集プロセスに生成AIを利用することで、スピーディなデータ獲得が可能となりました。

例えば従来の収集方法の場合、1万の行動データを作成するには約1ヶ月ほど(かつ5人分の工数)の時間を要していました。
一方、生成AIを活用した場合、テキストを入力するだけで学習済みのAIが自動でデータ生成を実施することができ、同じ行動データの収集が15分以下(かつ1人分の工数)で可能となりました。
データ生成が従来の1/10000以下の工数にて実施可能となったことで、AI研究開発の大幅な強化に繋がっています。

②データ生成後、ヒューマンサイエンスAI研究チームによる精度チェック

「AIテクノロジー」と「ヒューマンサイエンス」という二つの技術を掛け合わせる

当社では「独自開発の行動認識AIを更に新しい領域にステージアップしていく」という目的を掲げ、2023年2月より、ヒューマンサイエンスの研究を軸とした専門チーム「HSAR」を発足しました。

アジラが研究を進める「行動認識AI」は人の行動に特化しています。そのため、生成AIによるデータが「本来の人間が行う行動なのか」と、人間的な理解や知識から判断し、データの信憑性を確かめる必要があります。

生成AIがデータを作り出した後、HSARによりデータ精度を確認するフローを導入することでデータの質を担保しています。AIの技術に「人間の理解や知識」というヒューマンサイエンスの視点を組み合わせることで、質を担保したデータを多く収集することができ「行動認識AI」の精度をより高めることに繋がります。

HSARチームの発足に至る経緯や研究内容は以下の記事をご参照ください。

■Human Science AI研究チームとは ー 「人×AI」で行動認識AIを次の領域

https://jp.asilla.com/post/hsa-vol1

■AI警備システム『アジラ』オペレーションイメージ

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