2022-05-30
アジラが目指す世界を実現させるために「社員にはどう成長して欲しいか?」という問いを、アジラの取締役3名が交互に回答するインタビュー企画です。これに加え、「どんな会社か」「若いエンジニアへのメッセージ」という質問に対する回答者を毎回入れ替えて、全3回でお送りしています。
最終回となる今回は、アジラベトナムCEOのハイ社長からスタートです!
アジラベトナムで働く多くのメンバーは入社時に、アジラベトナムでの働き方に関して衝撃を受けたと言います。時には詳細で明確なタスクを与えられなかったこともあるからです。新しいタスクが割り当てられるのを待ち、タスクのこなし方を教えてもらうだけでは、アジラで働くことはできません。代わりに、アジラのメンバーは、行動計画と実施計画を主体的に考え出す必要があります。そのような働き方に慣れると、早い成長が見込め、自信を持ってどんな仕事にも取り組めるようになります。
アジラのようなスタートアップでは、自分の役割を超えた仕事に挑戦することを奨励しています。エンジニアだとコーディングに関する作業を行うだけでなく、ビジネスアイデアの策定、開発の計画、及び製品の市場への展開のプロセスにも関与します。一方で、ビジネス側のメンバーだと、会社の製品をより理解するために、製品の品質管理のプロセスに携わることもあります。「Try new thing everyday」とは、アジラベトナムのメンバーが共有している考え方の一つです。それは仕事だけではなく、人生の経験においても言えることです。
アジラには大企業のような数週間/数ヶ月に渡る充実した研修制度及びOJT制度はありませんアジラではプロジェクトを通じて、早急にキャッチアップすることが求められます。アジラで経験するプロジェクトの多くは、革新的で挑戦的なものばかりです。何かに失敗したとしても、チームや各メンバーの成長にとって非常に価値があります。自己学習、実験、適応学習のプロセスは、メンバーが成長するための最良の方法だと考えます。
アジラでは将来起業することを奨励しています。創業から今日に至るまでのアジラで経験した教訓を共有することは、起業を奨励する行動の一つです。加えて、アジラでビジネスの開発に参画することは、アジラまたはそれ以外の場所で将来のリーダーになるための重要な経験となります。
アジラベトナムCEO 兼 アジラ取締役 Nguyen Thanh Hai
・・・・・・・・・
日本とベトナムのITエンジニアが創業したテクノロジー・ドリヴンのAIスタートアップです。映像解析AIの基礎技術、要素技術に強みを持っていますが、これらは一般の方には非常に分かりにくいモノで、世間一般からの印象はかなり地味です。
しかし、目の肥えた国際優良企業のAI事業担当者からは非常に高い評価を頂いており、AI製品開発プロジェクトの評価(QCD+付加価値創出)の 5点満点中、平均 4.8点となっています(2022年5月現在)。その成果もあって、各社様と一歩踏み込んだ関係づくりが進んでおります。皆さまから信頼を寄せて頂けたことを誇りに感じています。
さらに、アジラの真価は、新価値の創出に挑む自社プロダクトの活躍によって立証されると考えており、今後販売数がさらに増えてくれば、弊社が類稀なAI要素技術を擁しているということを、多くの皆さんに知って頂けるのではないかと考えています。
5/31に無料のウェブセミナーを開催しておりますので、ぜひお気軽にご参加頂ければ幸いです。
俗に「キラキラしたスタートアップ」という言葉があるとしたら、アジラはその対極に位置する「モサモサしたスタートアップ」で、創業期からプロモーション予算は組まずに、MLOps基盤構築(機械学習のインフラ)やプロダクト要素技術の進化に全振りしてきました。
2019年に「貴社の技術が優れていることは分かった。つまり、研ぎ澄まされた【よく切れる包丁】をお持ちだということだと思うが、我々が欲しいのは【美味しい料理】だ。」と言われ、(いい意味で)「剛毅木訥」とか「質実剛健」などと表現され続けてきました。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、、の世界です。
2022年、時間がかかりましたが、やっと「美味しい料理」ができあがりました。ワールドクラスの包丁で丹精込めて調理したこのひと皿で、我々は新価値の創出に挑みます。
メインディッシュが整いましたので、あとはやるだけ!必要があればキラキラでも、テカテカでも何でもやりますが、これまで日本で生まれなかった新世代のテクノロジー・ドリヴンのスタートアップを目指して行きます。
代表取締役 木村 大介
・・・・・・・・・
5月29日付日本経済新聞の一面記事の見出しです・・・寂しいですね。
私も社会人歴は長くなりましたが、どうも昔から日本では営業系職種の人が幅をきかせてエンジニアを下に見る風潮を感じていました。口では技術立国を目指すと言いながら見合った待遇を提供して来なかった結果が今につながっていると思います。我が国の負の側面ですね。
求人倍率が高いからと言って、国内の給与水準に甘んじていてはいけないと思います。クラーク博士が語ったというこの言葉、若いエンジニアこそこれを思い出すべきだと思います。エンジニアというのは無から有を作り出したり、いまあるものをよりよくするための創意工夫の余地が与えられている立場であり、やり方次第で世の中を変える力を発揮できる職業ではないでしょうか。ルーチン作業もあるでしょうがそれは効率的に終わらせて、みんなが驚くような成果を生む、そんなわくわくするような仕事ができたら最高ですね。
これは当社のスローガンであり価値観を表している標語になります。当社は社長がエンジニアであるがゆえに、エンジニアを大事にする風土があります。社長がエンジニアであるということはすなわち誤魔化しが効かないということでもありますが、本物のエンジニアになる環境が整っているとも言えます。国籍も性別も関係ありません。手前味噌ながら能力のある人にとっては活躍のフィールドがあって、また相応の報酬を得られる環境だと自負しています。
ぜひ若いうちにチャレンジしてください。そうしないとチャレンジそのものに対するマインドが埋没してしまいます。若いうちの失敗なんてたかが知れています。悔いのないように全力を出しきる、そんな生き方をしてほしいなと思います。
取締役CFO 皆川 芳輝