2020-03-11
アジラのメンバー紹介、第二弾は、2019年夏にカリフォルニアの大学を卒業し、アジラの海外拠点「アジラ・ベトナム」に入社した一条 樹(Tatsuki Ichijo 22歳)にフォーカス。
日本法人ではなく海外拠点を自ら選び、半年経った彼の活躍ぶりを紹介するとともに、日本の同年代の皆さんへメッセージを届けたい。
僕の性格って、めちゃめちゃ天邪鬼なところがあるんですが、それを前提にお話しさせてください。僕の大学の同期には幾ばくか日本人がいたのですが、彼らの大多数は卒業後に日本に就職したがるんですよね。アメリカで学士号取ると、結構簡単に(といってもそれ相当の準備は必要ですが)日本の大企業・有名企業からのオファーもらえたりするんですよ。
毎年冬に、マサチューセッツ州のボストンでやっている日本人向けのキャリアフォーラムというものがありまして、そこで大企業とかが軒並み募集してるみたいな。何回か審査はされますが、早いところだと2日とかで内定決まっちゃうんですよ。これってすごくて、日本で就活やってると1社の内定取るのにも1〜数ヶ月かかることがありますよね?大企業とかは「アメリカの学士、2日で採用!」ってやるのがボストンキャリアフォーラムです。
僕も4年生の冬は、ボストンキャリアフォーラムに参加する予定で、ボストンに行く飛行機もホテルも予約していたんですが、直前になって、なんか違うなーと思ってキャンセルしちゃいました(笑)ここで天邪鬼な自分が出てくるわけですよ。みんなと同じ、「日本」の「大企業」にいって、本当に面白いのかなーって。
ボスキャリにきて。
「もっとGlobalに、もっと自由に。」
そうやって飛び立った学生が就活でスーツを着て髪を黒くして。
数日遅れのハロウィンかよ笑
かっちょいい意思はどうした?
と思ったけど、これは大人の問題だと思っているので、違和感を感じた学生はぜひDMください。
話しましょう。 pic.twitter.com/17gjzdCV6E
— Yuzo Nishijima (@NishijimaYuzo) November 3, 2019
ボストンをキャンセルしてから、特に当てはないものの、「日本」で「大企業」に就職するのは嫌だなーと思いながらネットで色々職探しをしていました。その時、一度インターン獲得のために使ったことのあるWantedlyにて、アジラを見つけたのです。僕は今交際している彼女がベトナム人で、2017年と18年にベトナムに行ってから、また戻りたいなーという気持ちが頭の片隅にあったので、アジラに興味を持つことになりました。
僕はもともと18歳から4年間アメリカに住んでいたので、海外生活は慣れています。なんなら、アメリカよりもベトナムの方が文化的に近くて、日本人としては生活がしやすいですね。僕が住んでいたカリフォルニア州には無かったのですが、まだアメリカの田舎とかに行くと、白人至上主義社が蔓延っていたりして、アジア人の顔ひっさげて歩いているだけで眉を潜められたりすることもありますからね(実際に僕のアジア人の友達が経験しました)。
え、海外で仕事?大丈夫なの?って身構えちゃう人は結構いるかもしれません。ただ、僕の経験として、あんまり深く考えずおもしろそうっていう理由だけで海外に来ても、全然やっていけますよ。何か問題が起きればネットとかで調べて解決する。そうして成長する。海外で仕事するって、22歳の僕にしてみれば、全然問題ないです。「え、ヨガ?おもしろそうだしやってみよー」くらいの感覚でやればいいですよ。
今は、名刺の上ではアシスタントマネジャーという役職をになっています。ただ、実態は何でも屋ですね(笑)自社サービスのサーバー管理を、Macのターミナルの黒い画面使いながらやったり、プロジェクトマネジャー的なことしたり、人事として会社に応募してきた人たちを面談したり。。。あと、必要があればバイトの方たちがやっているアノテーション作業もしたりします。翻訳もします。社長(日越両方)のカバン持ちもします。正直言って、フレキスブルすぎて自分でもアメーバなんじゃないかってたまに思っちゃいます。
アジラはスタートアップなので、既にいい具合にまわる組織が用意されているわけではなく、逆に組織を作っていかなければいけないぐらいのレベルです。そこで、組織作ってーってことを僕にポーンと任されたりするんですよね。なので、いつもつぎはぎの知識ながらも、頑張ってなんとか回しているって感じですね(笑)ただ、これがすごい面白くて、日越両方のメンバーを巻き込んでディスカッションをしつつ、全体の方針をみんなが納得できるような流れに持っていけたときは、かなり充実感があります。
毎日、定時に終業すると身も心もヘトヘトです。
僕がアジラを選んだ一番最初の理由ってのは、社長(木村さん)がおもしろい人だったからなんですよ。何度目かのスカイプでした面談で、なぜかホンダ創業者の本田宗一郎さんのことを語られて、「本田さんは、三十代で大学に行って三年間金属工学の研究に費やし、四十代で本田技研を興した。人は常に学び続けるべきで、志を立てるのに遅すぎるということはない」と言い放ち、IPOした後の構想を語ってくれて、正直言ってびっくりしましたよね。こんな夢を語れる人が社長の企業には、類は友を呼ばんばかりに、夢語り社員がやってきます。
お昼ご飯を一緒に食べながら夢を語り、社員旅行で台湾に行って夜台北の街を歩きながら夢を語り、リラックスしようと行き着いたソファーにてもまた語り。おもしろいです。これからの道は違うことになろうとも、また数年後に集まって、ビアホイでモッハイバーゾー!(※ベトナム語で「乾杯」の意)しながら語れる仲間がいる。これがアジラベトナムです。
これまでのような消費型の資本主義経済という湖に浮いた一見豪華な客船ではなく、新しい時代の経済に重んじられるであろうサステナビリティやダイバーシティを携えて、新しい大海原に漕ぎ出すボートのような、そんなアドベンチャラスな存在にしていきたいと考えています。
また、IPO後は、東南アジアの大都市に6ヶ月〜1年ずつ住みたいです。ジャカルタ、バンコク、マニラ、クアラルンプール、シンガポール、ホーチミン市。ブルネイとかもいいかも。旅人でありながら、高い付加価値を生み出せるような、そんな生き方をしてみたいと思います。
そうですね。「この仕事/会社/業界はおもしろそうだ」って思ったら、それがどこにあるかは関係ないと思います。おもしろそうと思ったけど、「日本じゃないから」っていう理由で諦めるのはめちゃくちゃもったいない気がします。おもしろそうと思ったから、そこに行くために、英語を勉強するだとか、プログラミングを勉強するだとか、そういうステップですよね。冷蔵庫の中にあるもので今日のメニューを決めないでください。「今」「自分は」「何が食べたいか」をベースにして、買い物に行きましょうよ。
この世界は広大であり、発見し、体験しなければならないことが多いです。20代は色んなことを体験する期間だと思います。失敗を恐れず、リスクを取って行動できることが20代の強みですよね。20代にたくさん体験を得ると、30代や40代に成功するための良い基盤となるでしょう。
一条さんみたいに、リスクをとりまくって、日本やアメリカでの良いキャリアを断り、ベトナムのような困難な場所に来て、たくさん新しいことを体験する若者がどんどん増えることを期待しています。
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Madam Hien, Mother of Asilla Vietnam.
バックオフィスの業務を一手に担うスーパーウーマン。
「私たちは彼(一条樹)のことを日本人だと思ったことはありません。バイクの運転も、日常の思考も、まるでベトナム人のようで、ベトナム語を覚えるのもとても早いです。あ、あと、悪い言葉を覚えるのはもっと早いです」
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