株式会社オンザウェイと共同開発「AIカメラソリューションTERAS」

2021-03-16

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事例紹介

「共に育つ」を経営理念に掲げ、無線機の販売・レンタル・リースを全国に展開する株式会社オンザウェイ。
イベントやスポーツ競技など、大型イベントで必要な無線機をレンタル・販売することで、確実にシェアを伸ばしてきました。2020年新型コロナウイルス感染症の拡大以来、大型イベントは縮小・中止をせざるを得ない状況で、検温やカメラ事業でビジネスチャンスは拡大しつつあります。

現在、共同開発を進めている「AIカメラソリューションTERAS」の開発状況、そして株式会社オンザウェイが見据える未来について、 株式会社オンザウェイのマネージャー照屋 直亮 氏にお話を伺いました。

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(写真左から)
株式会社オンザウェイ
レンタルマーケティングリーダー 安全衛生推進者
浅井 マルコス 氏

株式会社オンザウェイ
マネージャー 商品開発
照屋 直亮 氏

株式会社アジラ
IVA事業部 プロジェクトマネージャー
若狭 政啓 氏

株式会社オンザウェイ
レンタルマーケティング
山本 航太 氏

日本全国からのレンタル・リース依頼に対応する「株式会社オンザウェイ」

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ーー 「部署、職域・事業内容」についてお聞かせください。

照屋 氏(以下、敬称略):主に私は商品開発を担当しております。無線機メーカー様の商品を自社に導入や、共同開発・サービスをマネジメントする、いわゆるプロジェクトマネージャーを担当しています。商品開発以外にも、オリンピック・パラリンピック関連推進や、新卒採用と幅広く携わっています。 事業内容は、主に無線機・トランシーバーの販売・リース・レンタルやサービスサポートまで、お客様の全てのシーンにおいて対応可能なサービスをご用意しています。定期的にイベントを開催するような企業様からは、月額のサブスクリプションでご利用頂いているケースもあります。 競合他社は他にもいくつかあるのですが、いかなるシーンでのご依頼でも対応可能なところが当社の強みであると思っております。お客様も日本全国に渡り、稚内から宮古島までいらっしゃいます。

ーー 「営業活動」はどのようにされているのでしょうか。

照屋:一度もお会いしたことがないお客様もいらっしゃいます。ホームページからのインバウンドのお問い合わせもありますが、ご紹介や何度もご依頼して頂いているお客様が多くなっております。お客様同士の繋がりによってご紹介して頂けることはこちらも非常に嬉しく感じると同時に責任感を感じます。

ーー「1年間のお客様数や規模感」についてお聞かせください。

照屋:レンタルであれば、約6,000件の発送、リースであれば約20,000台を取り扱っております。年間取引事業数は約15,000事業所数にのぼります。 スポットでのご利用では、世界規模のスポーツ協会からもご連絡を頂いています。

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ーー「レンタル事業における課題」についてお聞かせください。

照屋:レンタル機材などは全て郵送後、緊急な場合なども含め、全て遠隔でサポートする形になってしまいます。したがって機材到着後、トラブルが起こりにくいような状況での配送や、開封後にすぐに利用できるようにセッティングすることを意識しています。

当日連絡をいただいて、翌日配送しなければならない状態はよくあることです。常に心掛けているのは「突発的対応力」です。チームとして、意識することで責任感が芽生え、スムーズに仕事ができることに繋がると考えています。

ーー「最近のレンタル事業の状況」を教えてください

照屋:レンタル事業のベースとして、到着後はお客様に委ねざるを得ないという状況があります。お客様がミスしにくい構成にしたり、予備の備品を用意しておくことが重要になってくるとお思います。 また、最近のレンタル構成はイベントがほとんどを占めていたので、イベント中止は影響がありました。今後は工事現場や公共施設などで利用していただけるケースを増やしていく予定です。 リスク分散の1つの案として、カメラは重要なデバイスになってくると考えています。

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ーー「アジラを知ったきっかけ」を教えてください。

照屋:町田市で開催されていたセミナーで、AI事業をしているスタートアップが町田にある、と伺いました。町田市主催の知財セミナーの懇親会でお会いした記憶があります。 懇親会で、気軽にお話できる環境でお会いできたのは非常にタイミングがよかったと思っています。

ーー「その後の流れ」はどのような感じでしたか

照屋:近場なので、すぐにお会いすることができました笑。事業内容をお話する中で、「人数カウント」についての話題でも盛り上がった記憶があります。同時期に、「映像系のソリューションを用いて、こういうことはできないか?」とご相談を頂きました。代表の木村さんとお話ししていた同時期にAI関連のご要望を頂いたのでご縁を感じました。

ーー「PoC(概念実証実験)*1」における印象的なエピソードについてお聞かせください。
*1 PoC Proof of concept 概念実証実験

照屋:AIを開発したり、カメラを見たり、パソコンを眺めているだけでいい、ということではなく、結局、開発をしている我々の閃きであったり、アイデアが必要になってくると実感しました。実証実験をどのように自分たちのサービスやプロダクトにカスタマイズさせられるのか、を常に考えるようになりました。現実と理想を擦り合わせながら、実現可能なプロダクトを生み出すために必要なフェーズであるということですね。

若狭:「人工知能」「AI」という言葉が一人歩きしている状態は避けなければならないと思っています。幻想を抱きながらの開発は行わないように常に意識しています。 想定していた環境下でPoCを行えない場合や、現場での制約がある中で開発サイドとコミュニケーションをすることの難しさを感じました。

照屋:実証実験の場所や開発現場を持たない我々としては、PoCを実際にできる場所が今後拡大する上で必要になるかと考えています。

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ーー「TERAS(共同開発中)」にこめた想いをお聞かせください。

照屋:株式会社オンザウェイの経営の目的の1つに「一隅を照らす」というものがあります。一部の人が困っていることや、目の前の小さなことに目を向けていこうという考えを社内でも大事にしています。ロゴに入っている「月」もTERASに込めた想いになっています。

ーー「追加したい機能」などがあればお聞かせください。

照屋:よりセキュリティー関連の機能のニーズが増えてくると考えています。また、顔の表情や行動からマーケティングに活かせる機能などは、今後需要が高まると考えています。イベントや展示会で利用できるような機能のニーズは前からあるので、今後検討していきたいと思っています。

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ーー「TERASは今後、どのような存在になって欲しいか」についてお聞かせください。

照屋:まだ形容したくないですね。若手の社員が新プロダクトを開発していると当事者意識を持ってくれるようになればいいなと思っています。サブのネーミング(キャッチングコピー)も非常に重要であると思っています。導入企業様が「あ、こういう場面でも使えるかも」と閃きやアイデアが生まれてくるような名前をつけることも検討しています。 オンザウェイを代表するプロダクトになるよう、製品化に向けてアジラと共に成長していきたいと思っています。

ーー ありがとうございました。

*アジラとオンザウェイの共同開発記事が「日経新聞」で取り上げられました。

*オンザウェイ AIカメラソリューション「TERAS(テラス)」のプレスリリースはこちらです。

■「株式会社オンザウェイ」について
会社名:株式会社オンザウェイ
事業内容:無線機の販売・レンタル・リース
設立:1991年1月4日
代表者:代表取締役 野中元樹
資本金:40,000千円
所在地:東京都町田市原町田 5-14-18
問い合わせ:http://www.ontheway.co.jp/

■「株式会社アジラ」について
会社名:株式会社アジラ
事業内容:行動認識AIを中核とした映像解析事業
設立:2015年6月1日
代表者:代表取締役 木村 大介
資本金:56,125千円
所在地:東京都町田市中町一丁目4-2
問い合わせ:https://www.asilla.jp/

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