テナントの安心安全を守る!中目黒GTが導入した「AI Security asilla」の全貌に迫る

2025-07-25

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事例紹介

中目黒のランドマークとして多くのテナントや来訪者で賑わう「中目黒GT」。この複合施設で、近年、安心・安全な環境維持に関して新たな課題が浮上していました。状況を打開するため、この度株式会社中目黒ジーティーが導入したのが、「AISecurity asilla」です。今回は、その導入背景から実際運用してみて感じたことを、株式会社中目黒ジーティーの代表取締役社長、本多達也様に伺いました。

本記事のサマリー

高まる環境維持への懸念、テナントとの良好な関係を築くための挑戦

ーーまずは、「AI Securityasilla」導入の背景についてお聞かせいただけますか?

「中目黒GT」では、以前からテナント様より、安心・安全な環境維持に関するご要望をいただくことが増えてきておりました。特に気がかりだったのが、共用部でダンスをする若者や、深夜帯に酔っ払いが構内に侵入してくるようなケースです。こうした事態が散見される中でテナント様からは「施設の安全面についてより一層の配慮がほしい」といった切実な声が寄せられており、快適な施設管理に責任を持つ私たちはこの状況を非常に重く受け止めていました。

株式会社中目黒ジーティー 中目黒GT管理組合事務局 代表取締役社長 本多達也様

ーーそれは大変な状況ですね。具体的にどのような対策を検討されていたのでしょうか?

はい、まさに喫緊の課題でした。そこで、警備体制を根本的に強化し、テナント様へ「中目黒GT」の安全に対する私たちの強いコミットメントを示す必要があると考えていました。ちょうどその時期に、施設全体のカメラシステムを更新するタイミングであったこともあり、これを機に警備業務や「AISecurity asilla」の運用に合わせたシステム設計を進めることになったんです。単に防犯カメラを更新するだけでなく、外構部での酔っ払い対策や迷惑行為の抑制など、これまでの人手だけでは難しかった課題への対策も同時に検討していました。

決め手は「充実の検知項目」と「導入の手軽さ」

ーー「asilla」導入の決め手となったポイントは何でしょうか?

いくつかありますが、検知項目の充実さや導入の手軽さが重要なポイントでした。敷地内で起きうる様々な事象に対して網羅的に検知できる「AI Security asilla」を紹介され、「これだ」と思いました。また導入についても、既設のカメラを活かしそのままAI機能を付与できる点がすごく手軽で良いと感じました。カメラ全てを入れ替えるとなると、かなりの時間・コスト・手間がかかりますが「AI Security asilla」であれば、追加サーバーだけで済みますしサーバー自身も月額でレンタル利用ができるので、導入ハードルがグッと下がりました。

 

ーーアジラを採用して良かったと思う点は何ですか?

まず大きかったのはカスタマーサクセスによる定期的なフォロー体制です。導入後も継続的なサポートがあるというのは、新しいシステムを導入する上で非常に安心感がありました。

次に、比較的見逃しが少ない点ですね。実証実験中にこれまで警備員では気づきにくかった多くの事案が「asilla」によって検知されました。例えば、ご高齢の方の転倒やエスカレーターでの転倒事故、若者による酒盛りなどです。当初はAIに対して半信半疑でもありましたが、さすがにこれには驚きましたし、AIの目の確かさを実感しました。

そして、警備だけでなく人流解析まで同じシステムで行えるという点も決め手の一つです。これは、イベント時の警備体制の検討などに際して、人流データの幅広い活用を見据えていた私たちにとって非常に大きなメリットでした。

【asillaは警備用途にとどまらず、人流解析などのデータ活用機能も搭載】

さらに、将来的には人材の削減にも繋がるかもしれないという視点も、本格導入の大きな動機でしたね。このころにはAIが人の目では確認できない事案を正確に検知してくれることが分かり始めておりましたので、巡回頻度を削減し省力化にもつながるのではないかと考えるようになりました。

ーー 一方で導入にあたって何か苦労された点はありましたか?

導入当初は、運用に乗せていく部分での不安も正直ありました。しかし、カスタマーサクセスの方々が献身的に設定サポートをしてくださったおかげで、徐々に検知精度が安定し、現在では現地の警備員がオペレーションで使いこなすレベルにまで仕上がっています。

正直なところ、もし効果が期待できなかった場合でもすぐに解約をしようかと考えておりましたが、実証実験を通じてこれらの課題に対して「AI Security asilla」が打開策になることが見えてきました。本運用までには半年ほど時間を要しましたが、その期間で現場に合わせた細かな調整を行っていただき、結果的に現場へのフィットしたものとなりました。

 

AIが変える警備の現場!対応事案の拡大と警備員の負担軽減を実現

ーー「AI Securityasilla」導入後、どのような効果を実感されていますか?

まず顕著なのが、対応事案の広範囲化です。「AI Security asilla」導入後、異常検知が起因となった駆け付け事案が月に10件程度発生するようになりました。これは、今まで見逃されていた事案や、死角になっていた場所での出来事をAIが確実に捉えている証拠です。結果として、見逃しや死角への対応力が向上し、今まで以上の警備体制を実現できたと感じています。防犯カメラの映像をすべて人手で監視するのは現実的に困難ですが、AIが監視することで事案の気づきが格段に早くなりました。検知された映像とリアルタイム映像を比較することで、警備員が現場で迅速な対応判断ができるようになったのも大きな変化です。

また、施設には多くの入り口があるため、イベント時に人流の流れやピーク時間の把握ができるようになったことも大きな効果です。これにより、次回のイベント開催時にはより効率的で最適な警備体制を検討できるようになりました。

そして、最も大きな効果の一つとして、勤務時間の短縮・現場の負担軽減が実現できている点です。具体的には本システムの導入に伴うシフトの最適化によって月間の削減時間で言うと、約200時間もの削減に繋っています。

警備隊員さんの目線で考えても負担の軽減ができていると感じています。今までは運営上、どうしても36時間勤務の長時間シフトなどを組み込まねければならず現場の警備隊員の皆さんに少し負担をかけてしまっていることがありました。それらの長時間シフトの大半を今年の春より24時間勤務に短縮し、警備員の負担が大幅に軽減されました。以前は月に6~7回あった長時間勤務が、今ではおよそ2回程度に減っています。

また野外での巡回業務は近年の夏の猛暑の環境下では肉体を酷使する過酷な業務になります。これらの業務の一部もカメラとAIでの見守りで代替することで身体的な負担を軽減しています。これにより警備員はより重要な業務に集中できるようになったと思います。つまり業務効率化のツールとして「asilla」が一役買っています。

ーー今後の展望についてお聞かせください。

実は2024年8月からは、オフィス側のカメラもasillaの監視対象に追加しました。最終的には、個人情報の扱いやプライバシー等に配慮しながらも、不審な行動をする人物などを特定できるようになることが目標です。中目黒GTは、お客様の安全と安心を実現するため、常に最高のサービスを追求しています。厳しいことをいわれる時もありますが、それらの期待に応えるべく、日々取り組んでいます。「asilla」についても今のままでなく、さらなる進化を期待していますし、それらを活用してより安全で快適な施設環境を提供していきたいと考えています。

まとめ

中目黒GTでの「AISecurity asilla」の導入は、単なる警備強化に留まらず、施設の安全性を高め、テナントとの良好な関係をさらに深め、さらには警備員の働き方改革まで実現する画期的な事例と言えるでしょう。今後も、AI技術が警備の現場にどのような変革をもたらしていくのか、注目が集まります。

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