「AI Security asilla」の活用により警備業務を効率化。さらにはグループ全体のDX意識の向上まで。熊本国際空港様の導入事例。

2025-07-04

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事例紹介

近年、空港における警備の重要性が高まっている一方で、外国人観光客の増加や労働人口の減少といった社会変化は、空港の警備業務に大きな影響を与えています。これらの課題に対応するため、阿蘇くまもと空港を運営する熊本国際空港株式会社はアジラのAI警備システム「AI Security asilla(以下、asilla)」を導入しました。

本記事のサマリー

asilla導入の背景:増え続ける警備の業務量と人材不足

アジラ: 塘田様、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

--まずは、「asilla」を導入された背景について、詳しく教えていただけますか?

塘田様: こちらこそ、ありがとうございます。コロナ禍以降、阿蘇くまもと空港をご利用になるお客様は本当に増えました。それに伴い、当然ながら警備スタッフの業務量も増え続けていました。特に外国人観光客の増加は著しく、多言語対応を含め、これまで以上に細やかな気配りが求められる状況になっています。

※熊本国際空港株式会社 空港運用本部保安防災部 塘田様

-- 業務量の増加に加え、人材確保の面でも課題があったのでしょうか?

塘田様: はい、その点も深刻な問題でした。警備員の確保が年々難しくなっており、人材不足と採用コストの上昇はどこも避けられない課題です。従来の体制では、この増え続ける業務への対応と人材確保の両立に限界を感じていました。

アジラ: 2023年には新旅客ターミナルビルも開業され施設規模も拡大しましたが、管理運営がこれまで以上に大変になりましたでしょうか?

※阿蘇くまもと空港では2023年に新旅客ターミナルビルの供用を開始。飛行機に搭乗されるお客様の利便性向上を目指すとともに、飛行機に搭乗されないお客様にもご来場いただける施設として、交流人口の拡大を通じて地域の活性化を目指している。

塘田様: まさにその通りです。施設が拡大したことで、警戒範囲も広がり、特にモニタリング業務の負担が増大しました。モニターを長時間見続ける業務は、想像以上に集中力と体力を要します。人が長時間にわたり、多数のカメラ映像を確認し続けることの有効性には限界があると感じていました。そこで、これらの複合的な課題を解決するために、AI技術を活用した警備システムの導入を本格的に検討し始めたのです。

asillaを選んだ理由:AI技術による警備品質向上と業務負担軽減への期待

--多くの警備システムがある中で、「asilla」を選んでいただけたのはなぜでしょうか?

塘田様: きっかけは、2023年の危機管理産業展で「asilla」のデモンストレーションを見たことです。そこで、AI技術が警備品質の向上と警備員の業務負担軽減に大きく貢献してくれそうだという期待を持つことができました。

アジラ: 具体的にはどのような点が決め手となったのでしょうか?

塘田様: いくつかのシステムを比較検討しましたが、「asilla」は、行動認識AIによる映像解析の精度の高さが群を抜いていました。また、検知対象となる行動内容が非常に充実している点も、我々のニーズとマッチしていました。既存のIPカメラをそのまま活用できるという、導入のしやすさも大きな魅力でしたね。

導入後の効果:モニタリング業務の効率化とトラブル対応の迅速化

--「asilla」を導入されてから、どのような効果を実感されていますか?

塘田様: 最も大きな効果はモニタリング業務のポストを削減できたことです。モニタリングの業務削減により月約420時間ほどの削減効果が得られました。

また、「asilla」が多数のカメラ映像を同時に解析し、異常事態やトラブルの発生を自動で検知・通知してくれるため、警備員は、より重要な箇所への巡回や立哨、現場への駆け付け対応といった業務に集中できるようになりました。

-- 現場でのトラブル対応にも変化がありましたか?

塘田様: AIが不審者や侵入者を自動で検知し、トラブル発生時には即座に通知してくれるので、迅速な状況確認が可能になりました。これにより、これまで警備の死角になりやすかった場所の警戒も強化できています。結果として、現場職員がトラブル解決のために早期に介入できるようになり、初動対応のスピードが格段に向上しました。

--素晴らしい効果ですね。他に何か変化はありましたか?

塘田様: 二次的な効果として、私たち管理部門だけでなく、警備の現場職員を含め、グループ全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)の有効性や必要性への意識が高まり始めたことも大きな収穫だと感じています。

今後の展望:asillaのさらなる活用とDX推進

-- 今後の展望についてお聞かせください。

塘田様: 今後も「asilla」の活用を深めることで、さらなるDX推進を加速させていきたいと考えています。空港の安全・安心を確保しつつ、より効率的な運営を目指していきます。

アジラ: 塘田様、本日は貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。

まとめ:AI警備システムで実現する安全・安心、そして効率的な空港運営

熊本国際空港は、アジラのAI警備システム「AI Security asilla」の導入により、警備業務の効率化とセキュリティレベルの向上を実現させました。AI技術の活用は、労働人口の減少や働き方改革といった社会課題に対応する有効な手段の一つと言えるでしょう。アジラは、今後も「asilla」をはじめとするAI警備ソリューションの提供を通して、お客様の安全・安心な社会づくりに貢献していきます。

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