警備業務の経験と新技術の統合で新たなフェーズへ。株式会社RSC様の導入事例

2024-01-12

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事例紹介

数多くの施設で警備業務を担当する株式会社アール・エス・シー。
クライアントの建物に警備員が出向する一般的な警備業務に加えて、ビルメンテナンスや清掃設備関係など施設の保全業務など幅広く対応する同社では、警備領域の業務効率化のためにAI警備システムを導入。
警備業界全体が抱える人材不足という課題に向き合いつつ、品質の高い警備をクライアントに提供できるように日々新たな可能性を模索しています。

今回は株式会社アール・エス・シーにおける業務課題や、警備システム「AI Secuity asilla(以下asilla)」導入に至った背景、そして導入後の変化についてお話を伺いました。

警備業界に広がる人材不足。課題解決のためにDX化を推進

ー asilla導入の背景についてお聞かせいただけますか?

相馬:今どの企業も人材が足りていないとの声があがっているかと思いますが、特に警備業界では慢性的な人材不足に悩まされ続けています。人が足りないのならば、その分業務自体の機械化や効率化が不可欠であると考えていました。そのような背景により、警備業務のDXが急務であると危機感を感じていたのです。

現在、私たちの中期事業計画では、新しい技術の採用とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に重点を置いています。これまでDXは主に社内インフラの改善として捉えられ、システムの導入やプロセスの見直しを通じて、人事などの部門の効率化に注力してきました。

しかし、最近の動向は業務に焦点を移し始めています。具体的な例としては、経理業務や受付・インフォメーションなどが挙げられますね。特に、受付業務の場合、アバターのような技術を用いて、複数の場所を一人で管理することを検討しています。

会社全体として、特に警備業務のDX化に注力することが当社にとって最も重要な取り組みの一つになると考えており、積極的に施策を進めている状況です。

ニーズが高まる一方、システム開発のリソースが不足していた

ー 警備業務のDX化に注力されているとのことですが、クライアント様へのご提案などはいかがでしょうか?

相馬:新規のクライアント様の中には従来人で行っていた警備から新たな技術などを利用し新たな価値を提供できる警備体制を希望されるお客様も多くいらっしゃいます。

こうしたクライアントのニーズの変化や警備業界全体の人手不足に対する課題解決策のひとつとしても、AIを活用した警備システムの導入に注目が集まっています。
同業他社様もすでにAIへの取り組みを積極的に行っていることもあり、弊社としてもAI警備システムの導入は急務だと捉えていました。

その一方で、弊社は独自の開発部門を設けていないため、自社だけでの開発は正直難しいという課題に直面していました。そのような中、独自技術を日々開発しており、多数の導入実績を持つアジラと出会いました。

新たな技術とこれまでの知見を融合し次なるフェーズへ行くにはアジラの技術が必要不可欠だった

ーーアジラとの業務提携を決めた理由を教えていただけますでしょうか?

相馬:前述の通り、弊社として業務のDXを推進するにあたって、警備業務の一部代替することができるAI技術を持ち、その技術の根幹である「行動認識AI」を支えている高い技術水準であることに興味を持ったのが大きな理由です。
これから先、我々が目指す警備DXの推進には、アジラそしてその技術力が必要だと感じました。

例えば、警備業務の大きな一つであるモニタリング。
現状、警備員によるモニタリングが主流ではありますが、人がリアルタイムで行っているため、全てのカメラを抜け漏れなく確認するのは難しいという課題が残っています。
そのため、警備業務のDX化推進にあたってはモニタリングの効率化が求められます。

そのような中、AI警備システム『asilla』は、AIの眼による24時間365日抜け漏れのないフルモニタリングが可能となるだけでなく、モニタリングの質向上にも繋がります。それだけではなく、これまでは見落としがちだった事象まで見ることができる新たな気づきに繋がるツールであると感じますね。

『AI Security asilla』に感じる可能性

ーー他にも画像解析AIなどがある中で、警備DXとしてAI警備システム『asilla』を選んだ理由について教えてください。

相馬:そうですね、一番はやはりアジラの持つ人に特化した行動認識AIという技術に魅力を感じたことですね。

AIを活用したモニタリングには画像解析が一般的で、その中でも顔認証や物体検知などは他他の製品でも見かけたことがありました。しかし、警備の現場では主に人を対象としたモニタリングに注力していることもあり、顔認証や物体検知では適切な検知を行うことに限界があります。

アジラの「行動認識AI」は、人間の行動に特化しており、違和感行動や危険行為をしっかり検知できるため、色々な施設で活用されているとかねてより耳にしておりました。既にいくつもの会社が導入され実際に運用されていること、自社開発の製品でさまざまな企業に合わせた開発も進んでいるとのことで、今後の拡張性に期待できると感じたのです。

ーー実際に導入後に変化した点はありますか?

相馬:まずクライアントに対して、従来の「人を中心とした警備体制」からAIを融合した新たな警備の体制をご提案できるようになり、提案の幅が大きく広がりました。おかげさまで、警備の省人化を進めながらも警備のクオリティが担保できるため、新規提案の競争力も上がったのではないかと手ごたえを感じています。

現場においては運用は模索中ながらも、いままで気づかなかった危険行為などの検知もできており、各現場における更なる警備の質向上が期待できると感じています。

伴走型ゆえの安心感も現場から好評

ーー警備の業務にAIを導入するにあたり何か懸念点などはありましたか?

一番懸念していたのは、実際にシステムを使う現場が苦手意識を持たず、前向きにシステムを活用していくことはできるのか、ということでした。

AIやロボットなどの最新システムを導入したものの、実際の現場ではその利用目的や導入意図がきちんと伝わっておらず、正しく活用されないケースをよく耳にします。
警備の現場では、AIなどの最新システムの導入や運用はまだまだ未知の領域です。そのため使い慣れていないこともそうですが、既存のオペレーションを変える必要もあり、苦手意識が生まれがちです。

その点、asillaは導入して終わりではなく、導入後も伴走型で導入後のアフターフォローやキャッチアップが優れているので懸念はすぐに解消されました。現場もきめ細やかな対応に非常に満足していると聞いています。こうしたアジラの対応力のおかげで、現場をはじめ社内全体がAIシステムの運用に非常に前向きな状態で進められています。

「AIは入れて終わり」ではない
現場の特性を反映した提案と実装で警備品質の更なる向上を目指す

ーー今後の事業提携に対して、展望や期待があれば教えていただけますか?

相馬:早い段階でアジラと業務提携をしたことにより、AI警備システムについてのナレッジ蓄積は順調に進んでいる状況です。
今後は培ったノウハウを様々な場所で活かし、警備DXを推進していきたいと考えています。

「AIは入れて終わり」ではありません。各現場の特性を理解した上で、適切にAIを融合させ警備の質をあげていく提案やシステム展開を行っていく必要があると考えています。

今後の展開にあたっても、パートナーであるアジラは開発部門の担当者がきちんと各現場の状況を見て、現場の声に丁寧に耳を傾けて下さるので、安心してパートナーとして共に歩んでいけると期待しています。

ーーーーーー

インタビュー内容にも登場したとおり、警備現場のDX化についてはトップダウンでAIシステムを導入後に現場の担当者がオペレーションの変化に対応できず、運用について消極的になることが往々にしてあるものです。
そういった実情も存在するなか、株式会社アール・エス・シーの皆様はAIシステムの導入・運用に対して非常に積極的であり、人手不足の状況の中でも警備の質向上のために挑戦を続けています。

課題解決と共に警備品質の向上を目標とする株式会社アール・エス・シーの理念に貢献できるよう、株式会社アジラでは事業に伴走しながら提案を続けてまいります。

■AI警備システム『AI Security asilla』について

『asilla』は、世界トップクラスの行動認識技術を基にしたAI警備システムです。既存のカメラをAI化し、異常行動や不審行動を検出したときのみ、瞬時に映像を通知します。映像をモニタリングする警備員の業務を軽減でき、見逃しや見落しも無くすことができます。

警備における課題をDX化によって解消したい企業様・学校様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

<お問い合わせURL>

https://tayori.com/f/asillacontact/

※「アジラ」の名称・ロゴは、日本国およびその他各国において株式会社アジラの登録商標です。
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