福岡・天神の新ランドマークが開業と同時に選んだAI警備——ONE FUKUOKA BLDG.における警備の高度化への取り組み|西鉄ビルマネージメント様導入事例

2026-06-30

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事例紹介

福岡・天神の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」から誕生した「ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)」。商業、オフィス、ホテル、カンファレンスホールが一体となった地上19階建ての大型複合施設で、日々多くの人が訪れています。

同施設の管理を担う西鉄ビルマネージメント株式会社は、2025年4月の開業に合わせてAI警備システム「AI Security asilla」を導入し、AIを活用した警備体制を構築しています。

今回は、西鉄ビルマネージメント株式会社 警備防犯部 課長の亀崎真幸様に、AI警備の導入背景から、現場で実感している効果、今後の展望についてお話を伺いました。

本記事のサマリー

今回お話を伺ったのは

西鉄ビルマネージメント株式会社 警備防犯部 課長 亀崎真幸様

導入の背景:限られた人員で大型施設を守るために——開業から逆算した警備体制づくり

ーーまず、ONE FUKUOKA BLDG.の警備体制において、どのような課題がありましたか。

亀崎様:ONE FUKUOKA BLDG.は、天神ビッグバンの中でも最大規模の再開発プロジェクトとして誕生した施設です。地上19階・地下4階建て、延床面積は約14万7,000㎡に及びます。開業前から非常に注目度が高く、実際に開業してからも、九州初出店のテナントを目当てに来られる方や、インバウンドのお客様も含めて、日々本当に多くの方にお越しいただいています。

これだけの規模と来館者数ですから、警備の現場としては常に幅広いリスクに備える必要があります。施設内にはカメラが約500台あるのですが、それだけの数を人の目だけでモニタリングするのには限界があります。せっかくカメラがあっても、有効に活かしきれていない。正直なところ、カメラを「見る体制」が十分に整っているとは言い難い状況でした。

限られた体制でいかに警備品質を高めていくかが大きなテーマでした。特に商業エリアの営業時間帯は来館者が多く、専任の巡回要員の負担も大きかったですね。

ーーそうした中で、AI警備システム「AI Security asilla」が導入されたわけですが、現場としてはどのように受け止められましたか。

亀崎様:西鉄グループ全体としてDXやICTの推進を進めている中で、警備分野にもその流れが来たという感覚でした。新しい施設だからこそ、最新のテクノロジーを活かした警備ができるのではないかと、現場としても期待感がありました。

AI Security asillaは、今使っているカメラをそのまま活用し、AIが映像を解析して異常があれば通知してくれるという仕組みです。新たにカメラを入れ替えたり、大がかりな工事をしたりする必要がないので、現場の運用を止めずに導入できたのはありがたかったですね。限られた体制の中で、AIが「もうひとつの目」として加わってくれる。現場の警備員にとっては、非常に心強い存在ですね。

警備システム「AI Security asilla」対応フロー

導入効果:アラートが変えた、現場の「気づき」と「判断」

ONE FUKUOKA BLDG.での運用の様子
ーー現場への定着はスムーズでしたか?

亀崎様:そうですね。3ヶ月ほどでシステムをしっかり使えるようになり、日々のオペレーションに組み込めるようになりました。現場のメンバーが比較的若いこともあって、新しいシステムへの抵抗感が少なかったのも大きかったですね。

アジラのサポート体制もきめ細かく、質問への回答も早いので助かっています。
また、運用データや検知実績をもとにオーナーへ説得力を持って報告できるので、非常に心強いですね。

ーー開業から1年以上運用されていますが、実際にどのような効果を感じていらっしゃいますか?

亀崎様:この1年を振り返ると、AIがあるのとないのとでは全然違っただろうなと感じています。

一番効果を感じているのは、異変への初動対応が格段に速くなったことですね。

AI Security asillaは、防犯カメラの映像から喧嘩や暴力行為、転倒といった異変が起きた際に、即座にアラートを通知してくれます。そのアラートには、検知時の映像とリアルタイムの映像が並んで表示されるので、防災センターにいながら「今、現場で何が起きているか」を確認し、対応が必要かどうかをすぐに判断できます。

しかも、AIは24時間365日休まずモニタリングしてくれますから、我々が巡回中や事務作業中であっても、人の目では見落としてしまうかもしれない事象にもきちんと気づいてくれる。「見逃しているかもしれない」という心理的な負担が大きく減ったのは、現場にとってかなり大きな変化ですね。

検知ポップアップ(左下映像が実際の検知映像、右下映像がライブ映像)

現場での活用:安全管理から迷惑行為対応、夜間の警備強化まで

ーー具体的には、どのような場面で活用されていますか。

亀崎様:大きくは「安全管理」と「迷惑行為への対応」を目的に活用しています。

まず安全管理の面では、施設の中でも特にリスクの高いエスカレーター周辺や駐車場を中心にAIを活用しています。実際に、エスカレーターでの転倒を検知して迅速に対応できたケースがありました。また、外国人のお客様がパーテーションの隙間を通って誤った動線に入ってしまった事案なども、AIが検知してくれました。

人の目だけでは気づかないまま見過ごしていた可能性がある事象を、AIが拾ってくれているのは大きいですね。

ーーもうひとつの「迷惑行為への対応」についてはいかがでしょうか。

亀崎様:天神エリアという立地もあり、施設内の禁止エリアでスケボーに乗る方がいらっしゃるんです。歩行者との接触による怪我のリスクや、施設の損傷にもつながりかねません。AIが検知するたびに速やかに対応していくことで、施設内でスケボーをする方が徐々に減ってきました。結果として抑止効果にもつながっていますね。

また、営業時間外のエリアへの侵入もAIが検知して知らせてくれます。こうした迷惑行為に対して、巡回のタイミングに頼らず即座に把握して対応できるようになったのは、現場としては心強いですね。

ーー迷惑行為に対しても着実に効果が出ているのですね。夜間帯の活用についてはいかがでしょうか。

亀崎様:夜間は日中と比べて人数を抑えた体制で警備を行っています。その分、AIの存在は非常に大きいですね。営業時間外エリアへの侵入検知や、外構部での異変の検知など、少ない人員では目が行き届きにくい部分をAIがしっかりカバーしてくれています。夜間帯の安全管理のレベルが、AIによって確実に上がっていると感じています。

今後の展望:カメラ増設とスピーカー連携、そしてAIが担う警備の未来

ーー今後の活用や、アジラへの期待についてお聞かせください。

亀崎様:この1年で、AI Security asillaの有効性は十分に確認できています。今後はさらに対象のカメラ台数を増やし、施設内の死角をなくしていきたいと考えています。

新たな試みとして考えているのが、スピーカーとの連携による警備の高度化ですね。施設が広いこともあり、防災センターから距離のあるエリアでは、事象に気づいても警備員が駆けつけるまでにどうしても時間がかかってしまいます。AI Security asillaにはスピーカー連携の機能がありますので、対象の事象が起きた際に、検知と同時に自動で警告音声を流すことができれば、さらに初動を早められると考えています。

正直なところ、警備業界全体で人手不足は進んでいますし、今の体制がずっと維持できるかはわかりません。そうした中で、AIにできることはAIに任せて、我々は人にしかできない判断や対応に集中していく。その体制をしっかりつくっていくことが、ONE FUKUOKA BLDG.の安全・安心を守り続けることにつながると思っています。

関連するニュースリリース

福岡・天神の新たなランドマーク「ONE FUKUOKA BLDG.」で、「AI Security asilla」が稼働開始
https://jp.asilla.com/post/one-fukuoka-building-20250610

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