2024-03-08
駅や空港といった公共交通の要所は、日々多様な人々が集まり、地域社会の動脈として機能する重要な場所です。
そのため、これらの施設には常に高い安全性が求められています。
しかし、このような場では日常的に利用者同士のトラブルや駅員への暴力といった問題が発生しています。また、多様な背景を持つ人々が訪れるため、車椅子を利用している方や視覚障害者への適切な対応も欠かせません。さらに、災害や緊急事態が発生した際の安全な誘導も重要な課題です。
本記事では、安全性向上を目的とした公共インフラ施設におけるAI警備システム『AI Security asilla』の活用方法をご紹介します。
駅や空港などさまざまな人が移動に利用する場所では多くの利用者が訪れることから、一定数トラブルが発生します。
例えば、言い争いやぶつかりなどによって起こる利用者同士の喧嘩や駅員への暴力行為、破壊行為(公共施設内の備品を破損する)、落書きなどの迷惑行為などが挙げられます。
『asilla』ではこのような暴力行為や迷惑行為が発生した場合、リアルタイムで検知し、駅員や警備員が駆けつけを行うことで被害を最小限に抑えることができます。
【asilla活用後の対応】
asillaの活用により、リアルタイムでの対応に加え、他のお客様への二次被害や影響を最小限に抑えることが可能となります。その結果、全ての利用者にとってより安全性の高い公共交通施設の管理の実施が期待できます。
日本の鉄道では、年に700〜800件の鉄道飛び込みが報告されており、これらは主にホームの端のような駅員や利用者の目が行き届かない場所で起きやすいとされています。加えて、酔っている状態や体調不良によるふらつき、接触事故による線路転落などの事故も頻繁に発生しています。線路内への不正侵入による人身事故は、列車の運行遅延、ダイヤの乱れ、鉄道スタッフや関係者への精神的影響など、多岐にわたる深刻な影響を及ぼします。そのため、事故の予防と早期発見が極めて重要です。
「asilla」は、人の動きに特化した侵入検知機能を備えており、誰かが転落するなどして線路内に入った場合、その事象をリアルタイムで捉えます。これにより、駅員や警備員が迅速に現場に駆けつけ、線路からの迅速な救出活動を行うことができます。
【asilla活用後の対応】
線路転落などをリアルタイムで気づくことができ、早期対応により人身事故など起こりうる被害を抑えることで、事故による遅延を未然に防ぎ、安定した駅運用の実施が可能となります。
また、データ取得により落下が起こりやすいエリアや時間帯を特定・把握することで重点的に駅員や警備員を配置し事前対策を行うなど、管理体制の最適化にも繋がります。
[*1]厚生労働科学研究成果ベース「飛び込み自殺と場所」
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2002/000229/200200875A/200200875A0005.pdf
公共の交通施設においては、車いすの利用者や視覚障碍者なども安心して利用できる環境が求められています。これは、駅の利用者数が少なかったり、スタッフが少ない時間帯であっても、特別なサポートが必要な人々に対応できることを意味します。
しかし、駅員やスタッフは配置されているものの、駅の広さや利用者の多さにより、全てのエリアをカバーすることが難しく、事故やトラブルへの即時対応が遅れる可能性があります。
ここで『asilla』の「白杖利用者・車椅子検知」機能が役立ちます。この機能により、特別なサポートが必要な人々をリアルタイムで識別し、問題が発生する前に関係者が適切な対応を準備できるようになります。これにより、安全かつ迅速なサポート提供が可能となり、全利用者の安心感を高めることができます。
【asilla活用後の対応】
データ取得により、見守りやサポートが必要な対象者の利用率が多いエリアを特定することができ、重点的に駅員や警備員の配置を集中・強化することができます。
また、見守りが必要な方への迅速な警備体制の実現が可能となり、全ての利用者にとっての施設利用満足度の向上に繋げることが期待できます。
AI警備システム『AI Security asilla』は、2022年1月末のリリース以来、大規模複合施設や商業施設を中心に、生活基盤である駅や空港など公共交通施設へのニーズが拡大しています。
公共交通施設においては、京浜急行電鉄「屛風浦駅」への導入をはじめ、2024年3月には東急株式会社と資本業務提携を締結など、今後も安心安全のまちづくりを目的とした拡大を進めます。
世界トップクラスの行動認識AIを採用した『asilla』は、人の動きに対する検知精度が高く、迷惑行動や侵入検知など早期検知が可能です。既存の防犯カメラの活用範囲を広げて、強固なセキュリティ体制を構築し、駅員との効率的な連携により、施設全体のセキュリティレベル向上に寄与しています。
ここでは、行動認識AIを活用したAI警備システム『asilla』でどんなことが出来るのか、解説します。
人だけでは見きれない防犯カメラの映像を常時AIがモニタリングを行います。AIの眼は疲れ知らずのため、例え防犯カメラが100台でも1000台でも、映像をモニタリングすることができます。 そのため、24時間365日抜け漏れのないフルモニタリングが実現可能。
通常の行動から逸脱する不審行動や違和感を検知する「違和感検知」は、他社にはないアジラ独自の特許技術です。この違和感検知により、これまでの発生後対応から「予防」への転換が可能となります。また、防犯カメラとAI警備システム『asilla』は予防だけでなく「迷惑行動の検知」「見守り」「人数検知」と多様な検知に対応できるため、更なる施設におけるセキュリティ体制の強化に繋がります。
すでに設置しているカメラを利用可能で、導入時の負担を軽減できます。また、設置環境の変化にも柔軟に対応するため、長期運用時のコストも抑えます。 複数施設を保有する企業様にとっては人的コストを抑えつつ、効率的かつ安全性高いセキュリティ体制の実現が可能となります。
アジラのAI警備は既存のカメラをそのまま活用できるため、新たな投資や手間など負担なく、AI警備の導入を行うことが出来ます。そして、警備員の負担を軽減しつつ、AIによる24時間365日の徹底したサポートにより、抜け漏れない高品質の警備の提供を行うことが可能となります。
警備品質の更なる向上のためにも、ぜひAI警備導入をご検討してみてはいかがでしょうか?
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