太陽光施設で深刻化する”銅線泥棒” AIでどう解決?〜AI警備の活用例から導入メリットまで解説〜

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コラム

近年、銅価格の高騰を背景に太陽光発電所における送電用の銅線盗難被害が急増しています。
地域によっては今年5月時点ですでに昨年1年間の被害件数や被害額を大きく上回っており、今後更なる被害の深刻化を懸念し、業界関係者や警察は太陽光発電施設での盗難対策は業界全体の大きな課題として取り組んでいます。

本記事では、なぜ太陽光発電所での盗難が相次ぐのか、AIを活用した盗難対策のひとつ『AI警備』についてご紹介いたします。

太陽光発電所で多発する”銅線盗難被害”その理由は?

脱炭素社会に向けた環境保護の観点から、再生可能エネルギーが世界中で注目されています。再生可能エネルギーの中でも、太陽光による発電は最も注目されている発電方法で、世界的に年々シェアを伸ばし続けています。
日本国内においてもすでに数千もの太陽光発電所が設置されており、今後更に拡大が見込まれています。

設置拡大が増える中で新たに顕在化してきた大きな問題が、送電用銅線ケーブルの盗難です。太陽光システムに欠かせない存在であり、導電性や熱伝導に優れ汎用性も高い銅は、その換金性の高さから転売を目的とした盗難が相次いでいます。

■なぜ太陽光発電所が狙われる?(盗難被害にあいやすい施設の特徴)

銅の盗難において太陽光発電所が狙われやすい理由としては以下の2点です。

・多くの銅線ケーブルが使用されている
・広い土地を有し、人や交通量の少ない郊外に設置されている

また、太陽光発電所の中でも盗難されやすい施設の特徴としては50kW以上の高圧連系する発電所が挙げられます。

新型コロナウイルスによるパンデミック以降、日本各地で盗難事件が多発しており、地域によっては今年5月時点ですでに昨年1年間の被害件数や被害額を大きく上回っているケースも。

今後更なる被害の深刻化を懸念し、業界関係者や警察は太陽光発電施設での盗難対策は業界全体の大きな課題として取り組んでいます。

AI警備で出来ること(AI警備導入事例)

前述の背景から、近年業界関係者から行動認識AIを採用した警備システム『AI Security asilla(以下、「asilla」)』の利用ニーズが急増しています。

世界トップクラスの行動認識AIを採用した『asilla』は、人の動きに対する検知精度が高く、施設内に設定した侵入禁止エリアに人が侵入した場合、早期検知が可能です。既存の防犯カメラの活用範囲を広げて、強固なセキュリティ体制を構築し、警備員との効率的な連携により、施設全体のセキュリティレベル向上に寄与しています。

ここでは、行動認識AIを活用したAI警備システム『asilla』でどんなことが出来るのか、導入事例をもとに解説いたします。

【活用方法①】侵入検知による盗難被害の減少

《課題》
・年間数回にわたり、銅線の盗難事件が発生。
・不審者は入口だけでなく、壁を乗り越えて入ってくるため、防御対策がなく困っていた。

《AI Security asilla導入・活用例》
・既存の監視カメラ(IPカメラ)をそのまま活用し、導入コストを抑えAI警備を実施。
・1画角、5つまでの侵入エリアを設定できるので、あらゆる方向からの侵入に対応できる。
・侵入検知時に警備会社に即時通報、早期対応に繋がる。
・昼間は違和感行動の検知ができるので、前もって盗難の可能性を把握、対応の準備ができる。

《結果》
・あらゆるところからの侵入対応が可能で、盗難被害の削減に繋がる。
・不審者侵入時に、サイネージ等を活用し、盗難を諦めさせるような新たな仕組みの構築を検討中。

【活用方法②】警備が手薄の0時以降は遠隔警備に切り替え。
事故発生時には警察との連携で盗難被害が減少

《課題》
・施設管理の警備に関する契約により警備は深夜0時までの実施。
 そのため、警備が不在の0時以降に盗難の被害が数回発生していた。

《AI Security asilla導入・活用例》
・既存の監視カメラ(IPカメラ)をAI化(導入コスト少なく利用開始)

・24時間365日、遠隔から監視が可能に。
・不審者の侵入を検知した時には担当者に即時通報→警察への連携により早期に対応に繋がる。

《結果》
・人的警備のみの時と比べ、警備コストが抑えられた状態で警備の質が向上

【活用方法③】昼間のデータ取得によりリスクを想定し事前対策

明るい昼間に侵入検知データを取得することにより、夜間における盗難リスクを想定。
そのため、不審者侵入を想定した具体的な予防策の検討が可能となります。また、夜に盗難事件が発生した際に精度高く侵入が検知できる様になります。

活用の幅が広がるAI警備〜導入のメリット〜

◆メリット① 24時間365日フルモニタリングが可能!

人だけでは見きれない防犯カメラの映像を常時AIがモニタリングを行います。AIの眼は疲れ知らずのため、例え防犯カメラが100台でも1000台でも、映像をモニタリングすることができます。
そのため、24時間365日抜け漏れのないフルモニタリングが実現可能となります。

◆メリット② 遠隔地からの管理が可能!

AIによる警備の場合、施設に不審者が侵入した場合には「侵入検知」を行い、即座に関係者にアラートを発します。AI警備システム『asilla』は検知スピードが早く、数秒で不審者の検知が可能です。
そのため、例え現場に警備員がいなくともアラート後すぐに警察への連携が可能なため、早期対応が期待できます。

◆メリット③ 初期コストゼロで防犯性の向上が実現!

すでに設置しているカメラを利用可能で、導入時の負担を軽減できます。また、設置環境の変化にも柔軟に対応するため、長期運用時のコストも抑えます。
複数施設を保有する企業様にとっては人的コストを抑えつつ、効率的かつ安全性高いセキュリティ体制の実現が可能となります。

>>AI Security asillaをもっと知る<<

太陽光発電事業者様向け!セキュリティ相談窓口のご案内

この度、アジラでは「不法侵入による銅線盗難被害対策」として、太陽光発電所関連業者向けにセキュリティ相談窓口を新規に開設致します。
セキュリティの専門家によるアドバイスやサポート、エネルギー業界経験者の知見をいかし、エネルギー×AIを活用した効率的かつ安心安全な防犯システムの構築及び実施を推進いたします。

■問い合わせ窓口の概要

・対象者:太陽光発電事業者様
・受付時間:平日8:00〜18:30
・受付内容:「盗難被害への具体的な対策方法がわからない」「盗難防止を検討しているが費用も限られており、どのように進めればいいか悩んでいる」 など
・相談形態:対面(専門スタッフ)、オンライン会議システム・電話
・相談日:お申し込み後、担当スタッフから日程調整のご連絡をいたします。(事前予約制)
・費用:無料

本件に関するご質問は 営業部「03-6275-0709」または問い合わせフォーム

https://jp.asilla.com/contacts)までお問い合わせください。

太陽光銅線の盗難防止に向けお困りの関係者の皆様、この機会に積極的に当窓口をご活用ください。

行動認識AIを利用した次世代のセキュリティシステム
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太陽光発電所関連業者向けのセキュリティ相談窓口新設に関するリリースはこちら

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